肩こりからくる頭痛の原因と対処法|
緊張型頭痛の見分け方
「肩がこると、必ず頭痛がセットでやってくる」——そんな経験はありませんか?
デスクワークが続く夕方、肩がパンパンに張ってきたと思ったら、後頭部がズーンと重くなる。やがて頭全体が締めつけられるような痛みに変わり、集中力はゼロに。頭痛薬を飲んでやり過ごしても、翌日また同じことの繰り返し。
実は、日本人の頭痛の約7割は「緊張型頭痛」と言われており、その大きな原因が首・肩の筋肉の緊張、つまり肩こりです。
この記事では、肩こりと頭痛がなぜ連動するのか、片頭痛との見分け方、そして薬に頼らない根本改善の方法を解説します。

サロンオーナーより
「肩こりだけでなく頭痛もつらい」とおっしゃるお客様は本当に多いです。頭痛薬で痛みを抑えるだけでなく、原因の肩こりから改善することで「気づいたら頭痛が減っていた」という方をたくさん見てきました。
この記事では、まず自分の頭痛のタイプを知ることから始めてみてください。対処法がまったく異なります。
肩こりから頭痛が起きるメカニズム
肩こりが頭痛を引き起こすルートは、主に2つあります。
ルート1:筋肉の緊張が頭まで広がる
首・肩の筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋)は、後頭部の筋肉(後頭下筋群)と連なっています。肩こりで筋肉が硬くなると、その緊張は首を通じて後頭部へ、さらに側頭部・こめかみへと伝播します。
この「筋肉の緊張の連鎖」が、頭を締めつけるような痛みの正体です。
ルート2:血流低下による酸素不足
硬くなった首の筋肉は、頭部への血流を阻害します。脳への酸素供給が減ると、身体は血管を拡張させて血流を増やそうとする。この血管の拡張が神経を刺激し、ズキズキした痛みを生みます。
つまり、肩こりによる血流低下が、頭痛のトリガーを引いているのです。
💡 なぜ夕方に頭痛が起きやすいのか
デスクワーカーの1日で解説したとおり、肩の筋肉の緊張は午後にピークを迎えます。蓄積された緊張が限界を超えたとき、頭痛という形で症状が表面化する。夕方の頭痛は「肩こりの蓄積が限界を超えたサイン」です。
あなたの頭痛はどっち?——緊張型頭痛と片頭痛の見分け方
「肩こりからくる頭痛」を正しく対処するには、まず頭痛のタイプを見分けることが重要です。タイプによって対処法が真逆になることがあるからです。
🔵 緊張型頭痛
- 頭全体が締めつけられる
- 後頭部〜側頭部が重い
- 痛みは「鈍い・重い」
- 動いても悪化しない
- 温めると楽になる
- 首・肩のこりを自覚する
- 数時間〜数日続く
🔴 片頭痛
- 片側がズキズキ脈打つ
- こめかみ〜目の奥が痛い
- 痛みは「脈打つ・鋭い」
- 動くと悪化する
- 温めると悪化する
- 光や音に敏感になる
- 吐き気を伴うことがある
⚠️ 対処法が真逆です
緊張型頭痛:温める・ほぐす・動かすが有効。マッサージ◎
片頭痛の発作中:冷やす・安静にする・暗い場所で休む。マッサージ×(悪化の恐れ)
自分のタイプがわからない場合は、まず神経内科や頭痛外来の受診をおすすめします。
両方を併発している方もいます。「普段は締めつけ型だけど、たまにズキズキ脈打つ」場合は、混合型の可能性があるため、医師に相談してみてください。
緊張型頭痛を根本から改善する方法
頭痛薬は「今の痛みを抑える」対症療法。根本的な改善には、頭痛の原因である肩こりを解消する必要があります。
改善法1:首・肩・後頭部の筋肉をほぐす
緊張型頭痛の「震源地」は首と後頭部の筋肉。ここをゆるめるのが最も直接的な対処です。
自分でできるケア
- 後頭部のツボ押し:後頭部の髪の生え際、首の筋肉が左右にある出っ張り部分を、親指で10秒ずつ押す。「風池(ふうち)」というツボで、頭部の血流改善に効果的
- 首の横倒しストレッチ:右手で頭の左側を持ち、ゆっくり右に倒す。反対も同様。各15秒×3回
- 蒸しタオル:首の付け根から後頭部にかけて蒸しタオルを当てる。筋肉がゆるみ、血流が回復する
プロの施術
セルフケアでは届かない後頭下筋群(後頭部の深層にある小さな筋肉群)のケアは、プロの施術が効果的です。この筋肉群は自分では触りにくく、ストレッチでもゆるめにくい場所。もみほぐしで首・肩・後頭部を一体的にケアすることで、緊張型頭痛の頻度が大幅に減る方が多いです。
施術の効果を長持ちさせるコツについては「肩こりにマッサージは効果ある?」で詳しく解説しています。
改善法2:姿勢を正して「頭の重さ」を分散する
頭が前に出ると、首の筋肉への負荷は2〜3倍に。この負荷が毎日8時間続けば、筋肉の緊張→頭痛は避けられません。
デスク環境の見直し(画面の高さ・椅子の高さ・キーボードの位置)と、ストレートネックの改善が、頭痛の頻度を下げる根本対策です。
改善法3:温活で血流を底上げする
血流低下が頭痛のトリガーなら、日常的に血流を良い状態に保つことが予防になります。
- 毎日の入浴(シャワーだけでは不十分。湯船に浸かる)
- よもぎ蒸しで身体全体の血流を改善する
- 首を冷やさない(マフラー、ストール、タートルネック)
冷えと肩こり・頭痛の関係については、別記事でも詳しく解説しています。
頭痛薬との付き合い方
頭痛薬を否定するわけではありません。「今つらい痛みを抑える」のは薬の仕事。ただし、知っておくべきことがあります。
月10日以上の服用は「薬物乱用頭痛」のリスク
市販の頭痛薬(鎮痛剤)を月に10日以上服用すると、「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性があります。薬が効きにくくなり、服用量が増え、さらに頭痛が悪化する悪循環。
現在、月に10回以上頭痛薬を飲んでいる方は、まず神経内科や頭痛外来に相談してください。
「薬を減らす」ための肩こり改善
根本の肩こりを改善すれば、頭痛の頻度が減り、結果的に薬に頼る回数も減ります。ひどい肩こりの段階別対処法を参考に、自分の状態に合った改善を進めましょう。
よくある質問
まとめ|肩こり頭痛は「肩こりの改善」で治る
肩こり×頭痛のポイント
- 肩こりからくる頭痛の多くは「緊張型頭痛」
- 緊張型と片頭痛では対処法が真逆。まず見分ける
- 緊張型頭痛は温める・ほぐす・姿勢改善が有効
- 頭痛薬は対症療法。月10日以上の服用は要注意
- 根本の肩こりを改善すれば、頭痛は減らせる
肩こりと頭痛のセットに悩んでいるなら、頭痛を「おまけ」として我慢するのではなく、原因の肩こりから改善するのが最も確実な方法です。

最後に
「肩こりを何とかしたら、頭痛薬を飲む回数がぐっと減った」——そうおっしゃるお客様は少なくありません。首・肩・後頭部をセットでほぐすもみほぐしで、頭痛の「元栓」を閉めてみませんか。
