毎日8時間、パソコンの前に座っている。
夕方になると背中がバキバキで、肩甲骨の間が石みたいに硬い。ストレッチをしても、マッサージに行っても、月曜日にはまた元通り——。
その繰り返しになっているなら、ストレッチの前に「仕事環境」と「座り方」を見直す必要があります。そもそも背中が痛くなる環境で8時間座り続けていたら、どんなケアをしても追いつかないのは当たり前ですよね。
この記事では、デスクワークで背中が痛くなる原因と、仕事中にすぐ実践できる5つの対策をお伝えします。
- デスクワークで背中が痛くなる4つの原因
- 「背中の痛み」と「肩こり」は原因が違う
- 仕事中にできる5つの予防法
- 在宅ワークで背中が痛くなりやすい理由
- セルフケアで追いつかない場合は
- よくある質問
デスクワークで背中が痛くなる4つの原因
「姿勢が悪い」だけが原因ではない
骨盤が後傾した座り方
背中が痛くなるデスクワーカーのほとんどに共通しているのが、骨盤が後ろに倒れた座り方。お尻が椅子の前にずり出て、背もたれに寄りかかっている状態です。
この姿勢になると背骨のS字カーブが崩れ、猫背になる。すると肩甲骨の間の筋肉(菱形筋)が常に引っ張られた状態になり、夕方には背中がバキバキ——という流れです。
「姿勢を良くしよう」と意識しても、骨盤が後傾したまま背筋だけ伸ばそうとすると余計に疲れます。コツは骨盤を立てること。そこから背骨は自然にS字を描きます。
モニターの位置が低い
意外と見落とされがちなのが、モニターの高さ。画面が目線より低いと、無意識に頭が前に出て背中が丸まります。特にノートパソコンをそのまま使っている方は要注意。
厚生労働省のVDTガイドラインでも、画面の上端が目の高さと同じかやや下が推奨されています。ノートPCの場合、画面の上端は目線より10〜15cm低い位置にあることが多い。これだけで首と背中に大きな負担がかかっています。
長時間の同一姿勢(筋肉の虚血)
どんなに良い姿勢でも、2時間以上動かずに座り続ければ筋肉は固まります。同じ姿勢を続けると筋肉が圧迫されて血流が悪くなり(虚血状態)、酸素と栄養が届かなくなる。老廃物が溜まって痛みが出る——これが「座りすぎ」による背中の痛みのメカニズムです。
完璧な姿勢を維持するよりも、「こまめに動く」ほうがはるかに効果的。これは後ほどの予防法で詳しくお伝えします。
「背中の痛み」と「肩こり」は原因が違う
ケアする場所を間違えると効果ゼロ
デスクワークで身体がつらくなると「肩がこった」と表現しがちですが、実際に凝っているのが肩(僧帽筋上部)なのか、背中(菱形筋・僧帽筋中下部)なのかで、ケアの方法がまったく変わります。
| チェックポイント | 肩こり | 背中の痛み |
|---|---|---|
| 痛む場所 | 首の付け根〜肩の上 | 肩甲骨の間〜背中全体 |
| 痛みの特徴 | 「重い」「だるい」 | 「張る」「板みたいに硬い」「深呼吸しにくい」 |
| 悪化する姿勢 | 頭が前に出た姿勢 | 骨盤後傾+猫背の姿勢 |
| セルフケア | 肩回し・首ストレッチ | 肩甲骨はがし・胸を開くストレッチ |
| デスクでの対策 | モニター高さ調整・こまめな首回し | 骨盤を立てる座り方・背もたれの使い方 |
両手の親指を背中に回して、肩甲骨の間(背骨の両側)を押してみてください。ここを押すと「そこ!」と気持ちいい方は背中のこり。首から肩の上を触って硬い・痛い方は肩こり。両方ある方も多いですが、先に背中をほぐすと肩も楽になることが多いです。
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仕事中にできる5つの予防法
ストレッチの前に「環境」を整える
骨盤を立てて座る(坐骨座り)
やり方:お尻を椅子の奥まで入れる。両手をお尻の下に入れて、骨のゴリッとした感触(坐骨)を確認。その坐骨で体重を支えるイメージで座る。
ポイント:背筋を伸ばそうとしなくていい。骨盤が立てば、背骨は自然とS字カーブを描きます。最初は疲れるので、30分坐骨座り→10分リラックスを繰り返すところから始めてみてください。
椅子の座面が滑りやすい場合は、タオルを折ってお尻の後ろ半分に敷くと骨盤が前傾しやすくなります。専用のクッションもありますが、まずはタオルで十分。
モニターの高さを目線に合わせる
やり方:モニターの上端が目の高さ、もしくは目より5cm程度下に来るように調整。ノートPCならスタンドを使うか、本を数冊重ねてその上に置く。外付けキーボードとマウスを別途用意。
ポイント:これだけで首の前傾角度が劇的に変わります。首が15度前に傾くだけで、首にかかる負荷は通常の2倍以上。ストレートネックの予防にもなります。
予算をかけたくなければ、A4のコピー用紙の束(500枚入り2冊)をモニター台代わりにしても使えます。意外としっかりしていて、高さもちょうどいい。
45分に1回、立って動く
やり方:スマホのタイマーを45分にセット。鳴ったら立ち上がって、両手を上に伸ばして全身を伸びする。可能なら30秒だけ歩く。トイレでも給湯室でもOK。
ポイント:「1時間に1回」とよく言われますが、実は45分が身体にとっての限界ライン。45分を超えると筋肉の虚血が始まり、痛みの元になる物質が溜まり出します。立ち上がって10秒伸びるだけでも血流はリセットされる。完璧なストレッチをする必要はありません。
デスクで肩甲骨リセット(30秒)
やり方:椅子に座ったまま、両肘を後ろに引いて肩甲骨をギュッと寄せる。5秒キープ → 脱力。6回繰り返す(30秒で完了)。
ポイント:肩甲骨はがしの簡易版です。猫背で外に開いた肩甲骨を内側に戻す動きなので、背中の張りに即効性がある。タイマーが鳴ったタイミング(45分ごと)で立ち上がる前にこれをやるルーティンにすると、背中の痛みがかなり減ります。
背中を冷やさない工夫
やり方:冷房の風が背中に直撃しないよう席の位置を調整。難しければ、薄手のカーディガンを羽織るか、ブランケットを背中にかける。冬場はカイロを肩甲骨の間に貼るのも非常に効果的。
ポイント:冷えは背中のこりを悪化させる大きな要因。特にオフィスの冷房は夏冷えの代表的な原因です。「背中の痛みは夏のほうがひどい」という方は、冷房対策だけでかなり改善するケースがあります。冷えと肩こり・腰痛の関係もあわせて知っておくと、対策がしやすくなります。
「ノートPCスタンドを買って、45分タイマーを始めただけで、金曜日の背中のバキバキが全然違います。施術に通うのと同じくらい、環境を変えたことの効果が大きかった。オーナーに言われなかったら、ずっと我慢しながら働いていたと思います」
在宅ワークで背中が痛くなりやすい理由
オフィスよりリスクが高い3つのポイント
コロナ以降、在宅ワークで「背中が痛くなった」という方が本当に増えました。オフィスに比べて在宅ワークのほうが背中への負担が大きくなりやすいのには、はっきりした理由があります。
理由①:ダイニングチェアで長時間作業
オフィスチェアは腰のサポート(ランバーサポート)や高さ調整ができますが、ダイニングチェアにはそれがありません。硬い座面に浅く座ると骨盤が後傾しやすく、猫背が悪化。在宅ワークの背中の痛みの原因の半分は「椅子」だと私は思っています。
理由②:「立ち上がる理由」がない
オフィスなら会議室への移動、同僚との会話、トイレまでの距離など、自然と立ち上がる機会があります。在宅だと飲み物もトイレも数歩。気づけば3時間座りっぱなしなんてことも珍しくない。意識的にタイマーをセットしないと、身体を動かすタイミングを逃します。身体が緊張したまま夜を迎えるので、睡眠の質にも影響が出やすくなります。
理由③:ソファやベッドで作業
ちょっとメールを返すだけ……と思ってソファでノートPCを開く。気づけば1時間。この姿勢は背中にとって最悪です。背中も腰も丸まって、背中のこりの原因がすべて揃った状態。「ソファで仕事しない」——これだけで在宅ワーカーの背中の痛みはかなり減ります。
予算があればオフィスチェア(2〜3万円台で十分)。なければ、ダイニングチェアにクッション+ノートPCスタンド+外付けキーボード。この3点だけで環境は劇的に変わります。総額5,000〜8,000円の投資で、月1回のマッサージ代が浮くかもしれません。
セルフケアで追いつかない場合は
環境を整えた上で、プロの力を借りる
環境を見直して、45分ごとにリセットして、それでも夕方には背中が痛い——。そういう方は、すでに蓄積したこりが深い場所にある可能性が高いです。表面のストレッチだけでは届かない深部のこりは、プロの手技でほぐすのが一番早い。
特にデスクワーカーの背中のこりは、肩甲骨の間だけでなく、背骨沿いの脊柱起立筋、肩甲骨の裏側にある肩甲下筋にまで及んでいることが多い。これらは肩甲骨はがしのセルフケアだけでは限界があります。
おすすめの頻度
| 背中の状態 | おすすめ頻度 | 期間 |
|---|---|---|
| 夕方には毎日痛い | 週1回 | 最初の1ヶ月 |
| 週末にはリセットされる | 月2回 | 2〜3ヶ月 |
| たまに気になる程度 | 月1回(メンテナンス) | 継続 |
最初の数回でしっかりほぐして、あとは環境改善+セルフケアで維持する。上の表を目安に、ご自身の状態に合わせて調整してみてください。
「IT企業でリモートワーク3年目。背中がバキバキで整形外科に行っても『異常なし』。ここで環境の見直しを教えてもらって、月2回通い始めて2ヶ月。今は月1回のメンテナンスだけで、あのバキバキが嘘みたいです。」

正直、デスクワーカーの背中の痛みは「施術だけ」では根本解決しません。どれだけほぐしても、翌日また同じ環境で8時間座れば元に戻ります。だから私はいつも「まず環境を変えましょう」とお伝えしています。
環境+セルフケア+月1〜2回のプロの施術。この3つが揃ったとき、はじめて「背中が痛い日常」から抜け出せます。施術に来てくださるのはありがたいですが、施術に来る回数を減らせることが、私にとっては一番うれしいことなんです。
よくある質問
まとめ
- デスクワークの背中の痛みは骨盤後傾・モニター位置・座りすぎ・冷えが原因
- 背中の痛みと肩こりは凝っている場所が違う。ケア方法も違う
- 予防の5つ:坐骨座り、モニター調整、45分ごとに動く、肩甲骨リセット、冷やさない
- 在宅ワークはオフィスより背中への負担が大きくなりやすい
- ストレッチの前に「環境」を整える。それでもダメならプロに深部をほぐしてもらう
- 環境+セルフケア+プロの施術の3つが揃って、はじめて根本改善

デスクワークをしている以上、背中への負担はゼロにはできません。だけど「痛みと付き合う日常」から「たまに張るくらい」にまで持っていくことは、環境改善とセルフケアで十分可能です。
まずは今日からできること——モニターの高さを5cm上げて、45分タイマーをセットしてみてください。それだけで来週の金曜日の背中は、今日とは違うはず。それでも取れない深いこりがあれば、いつでもご相談ください。しっかりほぐします。
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参考情報:
・厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチングの効果と実際」
・日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」
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施術中に「どんなお仕事ですか?」と聞くと、背中のこりがひどい方の8割以上がデスクワーク。そしてほぼ全員が「ノートPCをそのまま使っています」と答えます。モニターの高さを変えただけで「施術に来る間隔が空いても平気になった」という方もいるくらい。環境って本当に大事です。