肩こりと首こりの違い|
原因・症状の見分け方とタイプ別ケア
「肩がこっている」と感じていても、実は首がこっていた——そんなケースは珍しくありません。肩こりと首こりは似ているようで、こっている筋肉も、原因も、対処法も異なります。
そして厄介なことに、多くの方が両方を併発しています。「肩こり」としてまとめてケアしてしまうと、首こりが見落とされたまま残ることがあります。
この記事では、肩こりと首こりの違いを明確にし、あなたがどちらのタイプか(あるいは両方か)を判別する方法と、タイプ別のケア方法を解説します。

サロンオーナーより
お客様に「どこが辛いですか?」とお聞きすると、「肩こりです」とおっしゃる方がほとんど。でも触ってみると、首の横や後頭部の付け根がガチガチということがよくあります。
この記事で、ご自身が「肩こりタイプ」か「首こりタイプ」か、ぜひ確認してみてください。
肩こりと首こり——何が違うのか?
まず、「こっている場所」と「こっている筋肉」が違います。
| 肩こり | 首こり | |
|---|---|---|
| 場所 | 肩の上面〜背中の上部 | 首の横〜後ろ〜後頭部の付け根 |
| 主な筋肉 | 僧帽筋上部・肩甲挙筋 | 胸鎖乳突筋・後頭下筋群・板状筋 |
| 主な原因 | 姿勢(猫背・巻き肩)、運動不足、冷え | 画面作業(前傾姿勢)、ストレートネック、眼精疲労 |
| よくある症状 | 肩の重さ・だるさ、肩甲骨の張り | 後頭部の重さ、頭痛、めまい、目の奥の痛み |
| 悪化タイミング | 長時間同じ姿勢の後 | 画面作業後、夕方、ストレス時 |
あなたはどちらのタイプ?セルフチェック
肩こりタイプのチェック
こんな症状は「肩こり」
- 肩の上面を押すと痛い・硬い
- 肩をすくめる動作で楽になる瞬間がある
- 肩甲骨のあたりが張っている
- 腕を上に伸ばすとスッキリする
- 猫背・巻き肩の自覚がある
首こりタイプのチェック
両方にチェックがつく方は「併発タイプ」。実は一番多いパターンです。
なぜ肩こりと首こりは併発するのか
パターン1:デスクワークの姿勢崩れ
デスクワークで猫背になると、まず肩の上面の僧帽筋に負荷がかかります(→肩こり)。同時に、画面を見るために頭が前に出ると、首の後ろの筋肉にも負荷がかかります(→首こり)。
つまり、一つの姿勢が肩と首の両方に負担をかけているのです。
パターン2:肩こりが首こりに波及する
肩の僧帽筋が硬くなると、隣接する首の筋肉にも緊張が伝播します。最初は「肩がこるなぁ」だったのが、いつの間にか「首も辛い」に進行するパターンです。
パターン3:首こりが肩こりに波及する
逆に、ストレートネックで首の筋肉が硬くなると、頭を支えるために肩の筋肉が代償的に緊張します。「首が原因で肩がこる」というケースも多いです。
タイプ別セルフケア
肩こりタイプ向け:肩甲骨を動かす
肩こりの主役は僧帽筋。肩甲骨を大きく動かすことがケアの基本です。
肩甲骨ぐるぐる回し
- 両手を肩の上に乗せる
- 肘で大きな円を描くように、前に10回・後ろに10回まわす
- 肩甲骨が動いている感覚を意識する
首こりタイプ向け:首の横と後頭部をケア
首こりの主役は胸鎖乳突筋と後頭下筋群。首の横と後頭部の付け根をケアします。
胸鎖乳突筋のセルフほぐし
- 首を軽く横に倒す(右に倒すと左側の筋肉が浮き出る)
- 浮き出た筋肉(胸鎖乳突筋)を親指と人差し指でやさしくつまむ
- つまんだまま、ゆっくり首を左右に小さく動かす
- 左右各30秒ずつ
後頭部の付け根マッサージ
- 両手の親指を後頭部の付け根(髪の生え際のくぼみ)に当てる
- 頭の重さを利用して、じんわり圧をかける
- そのまま小さく円を描くように30秒
併発タイプ向け:肩→首の順番でケア
両方こっている場合は、先に肩(僧帽筋)をゆるめてから首のケアに移ります。肩が硬いまま首だけケアしても、肩の緊張が首に波及し続けるためです。
💡 ケアの順番が大切
肩甲骨ぐるぐる回し(肩をゆるめる)→ 胸鎖乳突筋ほぐし → 後頭部マッサージ。この順番で行うと、効率よく全体がゆるみます。所要時間は約5分です。
プロに伝えるとケアの質が変わる
マッサージやもみほぐしを受ける時、「肩こりです」だけでは情報が足りないことがあります。施術者に的確に伝えると、ケアの精度が格段に上がります。
- 「肩の上面がガチガチ」→ 僧帽筋中心のケア
- 「首の横が張って、頭が回しにくい」→ 胸鎖乳突筋もケア
- 「後頭部が重くて頭痛がする」→ 後頭下筋群も重点的に
- 「肩も首も両方つらい」→ 肩〜首〜後頭部の一体ケア
当サロンのもみほぐしでは、施術前に必ず「肩と首、どちらがよりつらいですか?」とお聞きしています。一人ひとりの症状に合わせて、ほぐす筋肉と力加減を調整します。
よくある質問
まとめ|「肩こり」と「首こり」を区別すると、ケアが変わる
肩こりvs首こりの違いと対処法
- 肩こり=僧帽筋上部 → 肩甲骨を動かすケアが基本
- 首こり=胸鎖乳突筋・後頭下筋群 → 首の横と後頭部のケア
- 併発タイプ → 肩をゆるめてから首のケアへ
- プロに具体的な症状を伝えると施術の質が上がる
- 深層の首こり(後頭下筋群)はプロのケアが効果的
「なんとなく肩がこる」で終わらせず、どこがこっているかを把握する。それだけで、セルフケアの効果もプロの施術の効果も大きく変わります。

最後に
施術中に「ここ、自分では気づかなかったけどめちゃくちゃ凝ってますね」とお客様に言われることがよくあります。特に首の横(胸鎖乳突筋)は、自分では触りにくい場所。一度プロに触ってもらうと、「肩こりだと思っていたのは実は首こりだった」と気づく方も多いです。
