デリケートゾーンに専用ソープが必要な理由─皮膚科学の視点から

フェムケアコラム デリケートゾーンケア 皮膚科学
JIYU-肌愈オーナー 原田幸代
AJESTHE美肌エキスパート® 施術歴10年

春日市エステサロンJIYU-肌愈オーナー。もみほぐし・垢すり経験10年。40代に入ってフェムケアの大切さに気づき、自分自身のケアを見直した経験から、サロンでもフェムケアの提案を始めました。

原田幸代

「デリケートゾーン用のソープなんて、わざわざ買う必要ある?」

正直に言うと、私も40代に入るまでそう思っていました。ボディソープで全身まとめて洗えば十分でしょ、って。

でも、皮膚科学の知識に触れてから、その考えが180度ひっくり返った。デリケートゾーンの皮膚は、からだの中でも特に薄く、粘膜に近い。だから、何で洗うかが他の部位よりずっと大きく影響する。

この記事では、「なぜデリケートゾーンに専用ソープが必要なのか」を皮膚科学の視点から解説します。フェムケア業界でよく見かける数字の正確な意味も含めて、正直にお伝えします。

この記事でわかること
  • デリケートゾーンの皮膚が「特別」な3つの理由
  • 「経皮吸収率」の研究データを正しく読む
  • ボディソープで洗い続けるとどうなるのか
  • pH値と膣内フローラの深い関係
  • じゃあ結局、何を使えばいいの?
  • 「外側を洗う」と「内側をケアする」の違い
  • よくある質問

繊細な場所だからこそ「何で洗うか」が変わる

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デリケートゾーンの皮膚が「特別」な3つの理由

腕や脚とは根本的に構造が違う

デリケートゾーンの皮膚は、からだの中でも特に薄く、粘膜に近く、常在菌によるpHバランスで守られている特殊な部位です。この3つの特徴が、「何で洗うか」が他の部位より重要になる理由です。

1

皮膚が薄く、バリア機能が弱い

デリケートゾーンの皮膚は、からだの中でも特に薄く繊細な部位のひとつです。角質層が薄いぶん、外部からの刺激や成分の影響を受けやすい。顔には何千円もする美容液を使うのに、デリケートゾーンにはボディソープをそのまま使っている——この矛盾に気づいたとき、考え方が変わりました。

2

粘膜に近い構造を持っている

外陰部の一部は粘膜に移行する構造になっています。粘膜は角質層がほとんどないため、成分がダイレクトに届きやすい。つまり、良い成分も悪い成分も、からだの他の部位以上に影響を受けやすいということです。

3

善玉菌がpHバランスを守っている

健康なデリケートゾーンはpH3.8〜4.5の弱酸性に保たれています。この環境を作っているのが、善玉菌であるラクトバチルス菌(乳酸菌)。乳酸を生み出すことで酸性のバリアを張り、雑菌の侵入を防いでいます。アルカリ性のボディソープはこのバリアを壊すリスクがある。

この3つが揃っているからこそ、デリケートゾーンには「専用の洗浄剤」が必要になるんです。顔に顔用の洗顔料を使うのが当たり前になったように、デリケートゾーンにも専用のソープを使う。それだけのこと。驚くほどシンプルです。

原田幸代
オーナーコメント

サロンでフェムケアの話をすると、「え、デリケートゾーンの皮膚ってそんなに繊細なの?」って驚かれる方がほとんどです。知る機会がなかっただけ。知ったら「そりゃ専用のものが要るよね」ってすぐ納得される。知識ひとつで選び方が変わるんです。

原田幸代|JIYU-肌愈オーナー

「経皮吸収率」の研究データを正しく読む

フェムケア業界でよく見る数字、その正体

フェムケアの記事や商品パッケージで「デリケートゾーンの経皮吸収率は腕の42倍」という数字を見かけたことがあるかもしれません。この数字には出典があります。正確に理解しておきましょう。

出典は1967年の皮膚科学論文

1967年、アメリカの皮膚科医Feldmann(フェルドマン)とMaibach(マイバッハ)が、放射性同位体で標識したヒドロコルチゾンを体の各部位に塗り、尿中に排出された量を測定する実験を行いました。論文名は「Regional variation in percutaneous penetration of 14C cortisol in man」(J Invest Dermatol. 1967; 48(2): 181-3)。

この実験で、腕の内側を基準「1」とした場合、性器周辺の皮膚では吸収率が非常に高いという結果が示されました。半世紀以上前の研究ですが、皮膚科のガイドラインでも現在まで引用され続けている基礎データです。

知っておくべき2つのポイント

ポイント1:この研究の被験者は男性です。論文には「All subjects were normal male volunteers(被験者は全員正常な男性ボランティア)」と記載されています。高い吸収率が測定された部位は「陰嚢(scrotum)」、つまり男性の睾丸を覆う皮膚です。

ポイント2:女性の外陰部(vulva)は別の研究で測定されています。Britz、Maibach & Anjo(1980年)の研究「Human percutaneous absorption of hydrocortisone: the vulva」(Arch Dermatol Res)では、女性の外陰部のヒドロコルチゾン吸収率は腕と比べて数倍程度という結果が示されています。

つまり、フェムケア業界で広く使われている「42倍」は、男性の陰嚢のデータです。女性のデリケートゾーンに直接当てはめられる数値ではありません。

正確に言うとこうなる

性器周辺の皮膚は、からだの中で最も経皮吸収率が高い部位のひとつです。女性の外陰部でも腕の数倍の吸収率が確認されており、さらに粘膜に近い構造を持つため、洗浄成分やケア成分の影響をからだの他の部位より強く受けます。だからこそ「何で洗うか」「何を塗るか」の選択が重要なのです。

数字のインパクトに頼らなくても、「デリケートゾーンの皮膚は薄く、粘膜に近く、成分の影響を受けやすい」——この事実だけで、専用ソープが必要な理由は十分に説明できます。

ボディソープで洗い続けると、何が起きるのか

アルカリ性の洗浄が引き起こす「見えない乾燥」

アルカリ性のボディソープでデリケートゾーンを洗い続けると、膣内の善玉菌が減少し、ニオイ・かゆみ・乾燥の原因になります。皮膚が薄く成分の影響を受けやすい部位だからこそ、洗浄剤のpH値がダイレクトに影響します。

とはいえ、ボディソープでデリケートゾーンを洗うこと自体は珍しくありません。むしろ、そうしてきた人のほうが多いはず。私も40代までそうでした。

一般的なボディソープはpHがアルカリ性寄り。デリケートゾーンの皮膚は弱酸性(pH 3.8〜4.5)で保たれていて、善玉菌であるラクトバチルス菌が乳酸を出すことで、雑菌の繁殖を抑えています。ところが、アルカリ性の洗浄剤が粘膜に近い繊細な皮膚に触れると、影響はかなり大きい。

pH値が崩れると、善玉菌の環境が壊れる。善玉菌が減ると雑菌が増える。その結果として、ニオイ・かゆみ・乾燥が起きやすくなるという流れです。

知っておきたいポイント

顔用の洗顔フォームをデリケートゾーンに使う人は少ないのに、ボディソープは「まあいっか」で使い続けてしまいがち。でも皮膚の構造で言えば、デリケートゾーンは顔よりさらに繊細。洗顔料をからだに使わないのと同じように、デリケートゾーンにも専用のものを使うのが理にかなっています。

お客様の声(40代・デスクワーク)

「ボディソープをやめて専用ソープに切り替えたら、2週間くらいで”あれ、なんか違う”って感じました。乾燥してピリッとする感じが減ったんです」

※個人の感想です。効果を保証するものではありません。

pH値と膣内フローラ──「弱酸性」がカギになる理由

善玉菌が住みやすい環境は、pH 3.8〜4.5

健康な膣内はpH 3.8〜4.5の弱酸性。このpH値を乱す洗浄が、ニオイやオリモノの異常を招く最大の原因です。弱酸性を保つカギは善玉菌(ラクトバチルス菌)が作る乳酸にあります。

健康な膣内はpH 3.8〜4.5の弱酸性に保たれています。このpH値を維持しているのが、善玉菌であるラクトバチルス菌。この菌が乳酸を作り出すことで、悪玉菌の繁殖を抑え、膣の「自浄作用」をキープしています。

ところが。ストレス、疲労、睡眠不足、そしてアルカリ性のボディソープでの洗いすぎ——こういったことが重なると、pH値が中性〜アルカリ性側に傾く。すると善玉菌が減って悪玉菌が増え、ニオイやオリモノの異常、乾燥感につながります。

「洗えば清潔になる」は、半分正しくて半分間違い。「何で洗うか」まで含めて、清潔です。

原田幸代
オーナーコメント

サロンでよもぎ蒸しのお客様に「ボディソープで洗ってますか?」と聞くと、9割以上が「はい」と答えます。でも「弱酸性のものですか?」と聞くと、ほとんどの方が「……わからない」。悪いのはお客様じゃなくて、知る機会がなかっただけ。だから伝えたいんです。

原田幸代|JIYU-肌愈オーナー

じゃあ結局、何を使えばいいの?

選ぶときに確認したい3つのポイント

選ぶ基準は3つ。「弱酸性」「余計な成分が入っていない」「ケア成分が配合されている」。デリケートゾーンが成分の影響を受けやすい部位だからこそ、この3点を外さないことが重要です。

01

弱酸性であること

デリケートゾーンのpH値に近い弱酸性の専用ソープを選ぶのが基本。「デリケートゾーン用」と書いてあっても、pHが合っていない製品もあるので要注意です。

02

余計なものが入っていないこと

成分の影響を受けやすい場所に、防腐剤や合成香料がガンガン入ったものを使うのはリスキーです。アルコール、パラベン、石けん素地、蛍光剤……フリー処方の製品を選ぶのがベター。

03

洗浄だけでなくケア成分が入っていること

「洗って終わり」ではなく、乳酸菌やヒアルロン酸など膣内環境を守る成分が配合されているものがおすすめ。デリケートゾーンが成分を受け入れやすいという特性を、「マイナス」ではなく「プラス」に活かすという考え方です。

たとえばDr.Dianaデリケートソフトフォームは、アミノ酸洗浄成分+APG界面活性剤の弱酸性処方。7つのフリー(アルコール・ホルモン・石けん素地・抗生物質・重金属・蛍光剤・防腐剤)で、独占特許成分であるツバメの巣発酵エキス(特許第6876217号)を配合しています。洗いながらケアもできる、という設計。ラクトバチルス乳酸菌+乳酸も含まれていて、弱酸性環境をサポートします。

1本140mlで約2ヶ月使えます。30mlサイズ(¥1,980・税込)もあるので、まずは試してみるなら手を出しやすいサイズかもしれません。

繊細な場所に、やさしい成分を

Dr.Dianaデリケートソフトフォーム 30ml ¥1,980(税込)

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「外側を洗う」と「内側をケアする」は別の話

ソープだけで完結しない、もう一歩先のフェムケア

ソープで洗えるのは「外側」だけ。膣内のケアには専用のインナーケアジェルを使います。外はソープ、中はジェル——この2ステップが、デリケートゾーンの特性を理解したうえでのフェムケアの基本形です。

ここまで読んで「よし、専用ソープを買おう」と思った方——素晴らしいです。でも、もう一つだけ知っておいてほしいことがあります。

ソープで洗えるのは「外側」だけ。膣の中は洗っちゃダメです。むしろ、膣内の善玉菌まで流してしまう。

じゃあ膣の中はどうするの? という疑問に応えるのが、膣内用のケアジェルという選択肢です。

Dr.Diana インナーバランスジェルは、膣内に直接使える使い切りタイプのジェル(2.8ml×10本入・¥11,000 税込)。乳酸とプレバイオティクスで善玉菌を増やし、加水分解コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸で潤いを補う設計です。ソフトフォームと同じく、独占特許成分のツバメの巣発酵エキスを配合。8つのフリー処方(7つ+合成香料フリー)で、繊細な膣内にもやさしい処方になっています。1日1本、週3〜4回が目安です。

「外はソープで洗って、中はジェルでケア」。これが、デリケートゾーンの特性を理解したうえでのフェムケアの基本形です。

お客様の声(50代・更年期のお悩み)

「乾燥がずっと気になっていて、でも膣内のことは相談しにくくて。ジェルを使い始めて3週間くらいで、ヒリヒリ感が和らいだ気がします。ワンプッシュで終わるのも続けやすい」

※個人の感想です。効果を保証するものではありません。

よもぎ蒸しで温めた後が、ケアの”ゴールデンタイム”

温まった状態は、ケア成分が届きやすいタイミング

入浴やよもぎ蒸しの後は皮膚温度が上昇し、ケア成分が角質層になじみやすくなります。温まった状態は、良い成分を届けるゴールデンタイム。逆に言えば、有害な成分も入りやすいタイミングでもあります。

当サロンでは、よもぎ蒸しで体を芯から温めた後にデリケートゾーンケアをご提案しています。温まった状態で良い成分を届ける。逆に言えば、入浴後にアルカリ性のボディソープで洗うのは、成分が届きやすいタイミングでリスクを高めているとも言えるわけです。

原田幸代
オーナーコメント

よもぎ蒸しを受けた後に「今日からフェムケアソープに変えてみようかな」とおっしゃるお客様が実は多いんです。体が温まって巡りがよくなった状態で、フェムケアの話をすると「あ、だから大事なんだ」とストンと腑に落ちるみたいで。数字だけじゃなく、体感とセットで理解できるのが、サロンケアの強みだと思っています。

原田幸代|JIYU-肌愈オーナー

よくある質問

「経皮吸収率42倍」って本当ですか?
1967年のFeldmann & Maibachの論文で、男性の陰嚢(scrotum)においてヒドロコルチゾンの吸収率が腕の42倍だったというデータが示されています。ただし被験者は男性で、女性の外陰部(vulva)は別の研究(Britz et al., 1980)で腕の数倍程度と報告されています。女性のデリケートゾーンに「42倍」をそのまま当てはめるのは正確ではありませんが、性器周辺の皮膚がからだの中で最も成分の影響を受けやすい部位のひとつであることは確かです。
デリケートゾーン用ソープと普通のボディソープ、そんなに違うの?
pH値が大きく違います。一般的なボディソープはアルカリ性寄り(pH 9〜10程度)ですが、デリケートゾーンの皮膚はpH 3.8〜4.5の弱酸性。専用ソープはこのpH値に合わせた処方なので、善玉菌を守りながら汚れを落とせます。
フェムケアソープとインナーケアジェル、どっちから始めればいい?
まずはソープからがおすすめです。毎日のお風呂で使うだけなので習慣にしやすく、ボディソープから切り替えるだけで始められます。乾燥やゆるみが気になる方は、ソープに慣れたらジェルもプラスするのがいいですよ。
デリケートゾーン用ソープは毎日使っても大丈夫?
Dr.Dianaデリケートソフトフォームは毎日お使いいただけます。アミノ酸洗浄成分+APG界面活性剤の低刺激処方なので、毎日の入浴時に使うことで無理なくフェムケアを習慣化できます。
妊娠中でもフェムケアソープを使えますか?
Dr.Dianaデリケートソフトフォームは妊娠中でもお使いいただけるやさしい成分でお作りしています。ただし、妊娠中はホルモンバランスの変化でお肌が敏感になることもありますので、気になる方は主治医にご相談のうえご使用ください。

この記事のまとめ
  • デリケートゾーンの皮膚は薄く、粘膜に近く、善玉菌のpHバランスで守られている特殊な部位
  • フェムケア業界でよく見る「42倍」は男性の陰嚢データ。女性の外陰部は腕の数倍程度だが、それでもからだの中で最も成分の影響を受けやすい部位のひとつ
  • アルカリ性のボディソープは膣内フローラのバランスを崩し、ニオイ・かゆみ・乾燥の原因になりうる
  • 弱酸性の専用ソープで外側を洗い、膣内用ジェルで内側をケアする——が基本形
  • よもぎ蒸しや入浴後はケア成分が届きやすいタイミング。「何を使うか」の選択がより一層カギになる

参考情報

・Feldmann RJ, Maibach HI. Regional variation in percutaneous penetration of 14C cortisol in man. J Invest Dermatol. 1967; 48(2): 181-3.(PubMed)※被験者は男性。陰嚢での測定データ。
・Britz MB, Maibach HI, Anjo DM. Human percutaneous absorption of hydrocortisone: the vulva. Arch Dermatol Res. 1980; 267(3): 313-6.(女性の外陰部での経皮吸収率を測定した研究)
・Chen Y, et al. Vaginal pH Value for Clinical Diagnosis and Treatment of Common Vaginitis. Diagnostics, 2021; 11(11): 1996(デリケートゾーンのpH値に関する知見)
・特許第6876217号(ツバメの巣発酵エキスに関する特許/発明者:二村芳弘)

JIYU-肌愈(ジユ)

福岡県春日市春日原北町2丁目21-1 メゾンスプリング 305

JR春日駅 徒歩2分|営業時間 10:00〜20:00(最終受付19:00)

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